小雀陣二さんの「暮らしを冒険にするアウトドア体験」
大自然を舞台にした
トレッキングやサーフトリップ、
シーカヤックなどのツアーで料理番を務め、
アウトドア料理の腕を磨いてきた小雀陣二さん。
小雀さんによるキャンプのススメをお届けします。
最初に用意するといい調理器具は何ですか?
「ダッチオーブンやスキレットなどの鋳物製の鍋です。
家庭でもアウトドアでも使える調理道具を1つ用意して
家で使い、特徴をつかむところから始めるといいと思います。
スキレットは餃子もパリッとおいしく焼けますよ」
少し手になじんできたら、ぜひアウトドアへ!
最初にトライしてほしいのが
小雀さんが紹介してくれた「牛肉のバジルチーズ巻き」。
モッツアレラチーズとバジルを牛肉で巻き、
スキレットで焼く料理です。
スキレットは強火で十分に温めてから
中火弱にして調理します。
たとえツーバーナーであっても風の影響を受け、
火力が思い通りにならないかもしれません。
「アウトドアでは家庭と条件の違いを楽しんでください。
僕らはふだん便利すぎる生活をしていますので、
お湯も出ない、ゴミもすぐに捨てられない環境は酷。
あえて面倒くさいことを楽しむくらいの心意気が大切です」
はじめのうちに用意しておくといいものとして
小雀さんはバーベキューグリルも挙げてくれました。
そしてこだわりを持って選び抜いてほしいと
小雀さんが見せてくれたのが木炭です。
こちらは岩手県の木炭。形がきれいですね。
同じ県の樹木でも炭焼きの職人さんによって
火のつき方や「持ち」など性質が異なるのだとか。
国産の炭を使うことは、森を守ることにもつながります。
「炭火を使ったアウトドア料理をすることで
ふだん使ってない五感を使い、感覚が開きますよ!
でも、毎月はちょっと疲れるはずです(笑)。
2〜3カ月に1回、アウトドアに出かけられたら理想的。
スイッチが切り替わり、暮らしが冒険になります」
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